1. クラシックな外観が魅力の「ソフテイル」とは

クラシックな外観が魅力の「ソフテイル」とは

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フレームの形状と名前の由来

ハーレーダビッドソンの数あるラインナップの中でも、特に伝統的なスタイリングを色濃く残しているのが「ソフテイル」ファミリーです。このモデルの特徴は、一見するとリアサスペンションが無いように見える独特のフレーム構造にあります。
かつてのリジッドフレーム(サスペンションが無い鉄の塊のようなフレーム)は「ハードテイル」と呼ばれていましたが、その美しい三角形のラインを継承しつつ、サスペンションを装備して乗り心地をソフトにしたことから、「ソフテイル」と名付けられました。
古き良き時代のデザインと、現代の快適性を両立させた画期的なシステムと言えます。

隠されたサスペンションの仕組み

ソフテイルの美しいリア周りを実現しているのは、車体の下部などに巧みに隠されたサスペンションです。
ダイナファミリーやスポーツスターのように車体の横にスプリングが露出しているツインショックとは異なり、ソフテイルはトランスミッションの下などにショックアブソーバーを水平配置(モデル年式によりシート下の場合もあり)しています。
タイヤからフレームへ繋がるラインを邪魔することなく、路面からの衝撃を吸収することが可能です。
外観はクラシカルなハードテイルのままですが、実際にはサスペンションが機能しているため、長距離のツーリングでも身体への負担を軽減してくれるという、機能美を極めた構造になっています。

エンジンの搭載方法と鼓動感

見た目だけでなく、エンジンの搭載方法もソフテイル特有のものです。フレームに対してエンジンを直接ボルトで固定する「リジッドマウント」を採用しています。
ラバーマウントのモデルと比較して、車体とエンジンの一体感が増し、ダイレクトな操作感を得られるのが特徴です。
一方で、直接固定するとエンジンの振動がライダーに強く伝わりすぎてしまうため、ソフテイルのエンジン内部には「バランサー」という機構が組み込まれています。
このバランサーが不快な振動だけを打ち消してくれるため、ハーレー特有の力強い鼓動感は残しつつも、スムーズで快適な走行フィールを楽しむことができるのです。

カスタムベースとしての人気と多様性

ソフテイルフレームはそのシンプルな構造ゆえに、カスタムベースとしても非常に高い人気を誇ります。
無駄のないフレームラインは、チョッパースタイルから、ファットなタイヤを履かせた重厚なクラシックスタイルまで、オーナーの好みに合わせて多種多様な姿に変貌させることができます。
また、ハーレーらしい重厚感がありながらもシート高が低く設計されているモデルが多く、足つきの良さを兼ね備えているのもポイントです。見た目の美しさ、乗り心地、そしてカスタムの自由度。
これら全ての要素が高い次元でバランスされている点が、ソフテイルが長年にわたり愛され続けている理由と言えるでしょう。