1. ハーレーの上手な乗り方

ハーレーの上手な乗り方

ハーレーダビッドソン

シート高が低いからといって乗りやすいとは限りません

大型バイクが好きでいつかハーレーに乗ってみたいとは思っているけれどもなかなか踏み出すことができないという人によくあるのが、「車体が大きすぎて乗れないのでは?」という悩みです。

ハーレーはもともと日本とは比べ物にならないほどに国土面積が大きなアメリカの道路を走行することを前提に設計されているので、車体が非常に大きくまた重く作られています。

展示されているバイクを一目見ただけでのその差は一目瞭然で、身長150cmくらいの小柄な女性にとっては到底乗りこなすことができないのではないかと思えてしまうところです。

しかし実際にはかなり身長や体格の小さめな女性であっても大型のハーレーを乗りこなしている姿は珍しくありません。
はっきり言ってしまうと体格とハーレーはそれほど関係がなく、バイクの取扱そのものにしっかり慣れていればそれほど苦労をすることなく乗りこなすことは可能です、

逆に「自分は小柄だから」という理由だけでシート高が低い車種を選んでしまうと、かえって乗りこなしが難しくなってしまうことがあります。

ハーレーのバイクに限りませんが、バイクの乗りやすさや取り回しのしやすさはシートの高さとは全く関係ありません。
ですのでこれから購入するバイクを選ぶときにはカタログに記載されているシート高はそれほど気にせず、実際にまたがって判断するようにしてください。

特にハーレーの場合はシート高が低くても車幅がかなりあるものが多いので足つきが悪くなってしまうことがよくあります。

足つきの悪いバイクの上手な乗り方

バイクの免許を取得するために教習所に通う時、多くの人が最初に直面する問題が「立ち上げ」です。
これは横になったバイクを自力で直立させることができるかということですが、ハーレーのような大きなバイクを力だけで持ち上げるのはかなり力のある男性でも難しいです。

ハーレーの取り回しの基本となるのが、上手にタイヤを動かしながら方向を変化させるという方法です。
具体的には横倒しになったバイクをそのまま持ち上げるのではなく、ハンドルを握った状態からぐるりと車体を曳き廻して少しずつ車体を元に戻すようにするというやり方です。

この動きをうまく使いながらの曳き廻しができるようになると、小柄な女性でも簡単にハーレーを操作していくことができます。

直立した車体にまっすぐまたがったときに両足がつかないという場合には、片足だけで斜めに立ちその状態からエンジンをかけて出発と同時に両足を地面から離すという方法があります。

他のバイクもそうですがハーレーでは特に、走行中の右折左折などの方向転換においてはハンドルに頼らない体重移動が非常に重要になります。