1. 高速走行などスポーティさを強化したクラブスタイル

高速走行などスポーティさを強化したクラブスタイル

そもそもクラブスタイルとは?

ハーレーは、オリジナルで乗ることをモットーとしている人もいれば、カスタムに情熱を傾ける人もいます。
そのカスタムの中の一つの流れとして、「クラブスタイル」というものがあります。

クラブスタイルはまさに現在の流行とも言えるスタイルで、ハーレーのディーラーが行った「Battle of the Kings」というカスタムコンテストでは、クラブスタイルのカスタムマシンが上位5位のうち2台を占めました。
それだけに、ハーレーの中でも主流となりつつスタイルと言っても良いくらいの勢いを持っているのです。
こうした流れを受けて、ハーレー自体もクラブスタイルを意識したモデルを投入するようになっています。

ここまで勢いを増しているクラブスタイルとは、ダイナモデルやFXR、ロードキングをベースとして、より高速走行に安定感を持たせるためのカスタムを施したバイクを指します。
クラブバイクとも言われることがあるスタイルで、このスタイルの始まりは1960年代くらいまでさかのぼることができます。
この当時には、すでにフリスコスタイルと呼ばれるチョッパーをベースにしたスポーティーなカスタムが出ていました。
現在のクラブスタイルと多少中身は異なりますが、基本的な考え方は同じと見ることができます。

ただし、このクラブスタイルは日本国内では少し違う見方をしている方もいます。
それは、ボディーに個性的なペイントを施しており、エンジンをハイパワー化したバイクです。
そのバイクを使ってウィリーなどの技を決めていくスタイルで、スタンドライドを行うことをより意識したカスタムをしているのが特徴です。

この場合もベースとなるモデルはFXRはダイナなのですが、カスタムの方向性が少し異なります。
いずれにしても、ベース車のパフォーマンスを上げるという意味で、クラブスタイルの一種と考えることもできるでしょう。

カスタムの具体的な特徴

具体的にクラブスタイルではどんなカスタムをしていくのかというと、まずマフラーをステンレス製のパーツに替えるのが定番です。
もしくは2-1タイプのエキゾーストを使用することも多いです。
そして、ハンドルも高めに位置取りがなされたライザーとドラッグバーもしくはスーパーバーを組み合わせるのが一般的です。

形状はこうした定番があるのですが、それぞれの体格や乗りやすさに合わせてポジショニングや高さを変えていくことになります。
高速走行を行うためのカスタムですので、シートもそれに対応したパーツを使用することになります。
ガンファイタースタイルのシートが使われることが多く、高速でもしっかりと体をホールドできるシートが好まれます。
特にハイバックタイプのシートを使って、腰や背中を固定できるようにするケースが多いです。