1. ハーレーに重要なエンジンオイル

ハーレーに重要なエンジンオイル

ハーレーに使われるエンジンオイルの種類

エンジンオイルは、バイクの寿命を保つと共にパフォーマンスを高い状態にするために欠かせない消耗品です。
しかし、バイクショップに行くと非常にたくさんの製品が売られていて、どれを選んだら良いか分からないという悩みに直面することがあります。

日本国内のショップで売られているバイク向けのエンジンオイルの多くは、ミッションとエンジンを1つで併用するタイプです。
しかし、これは国内メーカーのバイクに対応したエンジンオイルで、ハーレーのバイクは異なる構造を取っているため基本的には使用できません。
ハーレーにはミッションとエンジン、そしてプライマリーの3つのユニットに異なるオイルを使う必要があるのです。

まずミッションオイルですが、ギアオイルと呼ばれることもある潤滑油で、ギアパーツの間にオイルが入り込むことによって摩耗や過度な熱上昇を防ぐのが目的です。
エンジンオイルはエンジン内部のパーツの循環をするもので、直接エンジンのパフォーマンスに関わる重要なオイルです。
プライマリーオイルというのは、パーツの内部に格納されているプライマリーチェーンの潤滑のために用いられます。
それぞれに役割が異なりますので、よく違いを理解してオイル交換をしないといけません。

オイル交換の必要性について

エンジンオイルは、定期的に交換する必要があります。
オイルは長く使っていても一気に減るものではありませんので、メンテナンスをしなくてもオイル自体はバイクの中に残っています。

しかし、内部では使用する度にどんどん汚れが溜まっていきます。
というのも、オイルはパーツの摩耗を防ぐために使用されるもので、どうしてもパーツ同士の接触によって金属粉などが生じてオイルと混じってしまうからです。
他にも、オイル自体が熱変化などによって変質していくこともあります。
そのため、オイルを入れた時にはほぼ透明だったものが、数か月すると黒くなっていきます。

このままの状態だとオイルの潤滑機能が十分に果たせず、パーツの摩耗が激しくなってしまうことがあります。
さらには、オイルによって摩擦熱を防ぐことができなくなるので、エンジンの熱が上がりやすくなってしまいます。
オーバーヒートを引き起こすリスクも高まり、バイク自体の寿命に大きく関わるのです。

エンジンオイルの交換目安

ハーレーの場合、エンジンオイルは3,000kmの走行もしくは半年に一回の交換を目安とすると良いでしょう。
プライマリーオイルについては6,000kmもしくはエンジンオイル交換2回ごとを目安にすることができます。

ミッションオイルもやはり6,000kmくらいを交換目安とします。
それぞれのオイルごとに交換すると面倒ですし忘れてしまうこともありますので、エンジンオイルの交換と同じタイミングでまとめて行うと効率的です。