1. ハーレーのエンジンサウンドと関係するアイドリングってどこまで下げるのが理想?

ハーレーのエンジンサウンドと関係するアイドリングってどこまで下げるのが理想?

ハーレーのエンジンとアイドリングの特徴

ハーレー・ダビッドソンのバイク最大の特徴となっているのが独特の振動を伴うエンジン音です。

特に近年の新型バイクはハイブリッドエンジンを搭載するなど、コンパクトかつ静音設計をしているものが主流となっているので、クラシックバイクとして販売されているハーレー・ダビッドソンはまるで大型重機のような迫力があります。

もともと体格の大きな欧米人が長距離運転をするために開発されたバイクであるハーレー・ダビッドソンは乗る人の体力も必要で、特にこの独特のエンジン振動は慣れないうちはまたがっているだけでも体力を消耗することになります。

そんなハーレーのエンジンですがアイドリング時に不規則な音を出します。
決まったリズムでエンジン音を出さないというところもハーレーの特徴なので、回転数を調節しないと低回転のアイドリングを持続することができません。

きれいなハーレーのエンジンサウンドは三拍子となっており、一定の低速回転を維持しているとまるで打楽器のような三拍子のリズムを感じることができます。

ちなみにこのハーレーのエンジンが奏でる三拍子のことを「ポテト・サウンド」というのだそうです。
というのも3つの音の連なりが「ポテト」という三文字に聞こえるからということです。

あまり日本人的な感覚としてハーレーエンジンを「ポテト」と聞き取ることはできませんが覚えておくとちょっと楽しくハーレーに乗れるかもしれません。

アイドリング回転数の調節は中古ハーレーならではの楽しみ

アイドリング時のサウンド調節ですが、これは古いタイプのハーレーのエンジンでのみ可能となっています。

というのも現行のハーレーのエンジンは電装によりコンピュータ制御でエンジン回転数を管理しているので、外部から回転数を調節するには独自のカスタマイズが必要となっています。

そこまでしてアイドリング音にこだわるというのも本来の走行性能を損ねることにもなりますので、電装が強化されたエンジンではあまり無理をしない方がよいと言えます。

目安としては2007年以前のエンジンであるかどうかにより、それよりも前に作られたエンジンなら自分で三拍子を作り出すことは比較的簡単にできます。

コツとしては900回転以下で固定するように調節すれば、自然な三拍子のリズムになります。
そのままにしていると1000~1100回転くらいで周りますので、それよりもやや抑えめにするのがよいでしょう。

ただし回転数を下げすぎるとオイルポンプの回転も下がるので油圧が低くなり潤滑不良となってしまうかもしれません。

無駄なエンジントラブルを避けるためにも、あまり無理な回転数の低下はさせず、気候やマシンの調子に合わせて行うようにしましょう。