バイクに使用されているタイヤ以外のゴム部品について
バイクや自動車では内部に複数のゴム製品が使用されています。
最も大きなのがタイヤですが、その他にも内部構造で複数の場所で使用されているので中古バイクなど長い年月乗ってきたバイクについては定期的にメンテナンスをするようにしたいところです。
ゴムは全く使用をしていなくても空気に触れることにより自然に劣化をしていってしまうという特徴があります。
古くなったゴムは乾燥により硬化してしまうので、そのまま放置をするとひび割れを起こして自然にちぎれたりといったことが起こります。
バイクで使用されているゴム製パーツとしては、フューエルホースやフォークダストカバーといったものがあり、さらに水漏れを防ぐためのゴムパッキン(Oリング)といったところもゴム素材となっています。
特にフューエルホースはガソリンをエンジンに運ぶ重要なパーツであることから、もし亀裂が入ることになるとそこからガソリンが漏れ出してしまうことになります。
オイル系のホースはその成分自体がゴムの性質を劣化させてしまうという性質があることから、水道用のホースに比べて寿命が短めになってしまうということも注意すべき点です。
定期的にゴム部品の劣化具合を調べておくことでそうした事故を防ぐことができるので長期間乗らない時期がある場合は注意をしておきましょう。
ゴム製品そのものはタイヤを除けば比較的小型のものが多く、交換をする場合の材料費も非常に安価なものばかりです。
先に説明をしたフューエルホースをとってみても、こちらは部品のみ購入をする場合は数百円程度となりますし、Oリングなどのパッキンに関しては10円未満で購入をできたりします。
別途工賃がかかりますが、交換すること自体はあまり負担にならない作業であることから普段からしっかり様子を見て時期を判断するということが重要になってきます。
ゴム部品の交換時期は?
ゴム製品の交換時期についてですが、使用頻度により若干前後をするものの基本的には4年が適切な時期とされています。
フューエルホースの他にもラジエターホースやラジエターキャップといった部品も同じく4年程度が一つの目安とされているので、2回に1回の車検で交換するくらいに考えておくのがよいでしょう。
ブレーキホースも重要なゴム部品の一つで、ハンドブレーキを握ったときに圧力を伝えてそれがブレーキとなる機能を持っています。
こちらも劣化をしやすく、また劣化をすることにより制動という安全面で非常に重要な機能を大きく損ねることになってしまいますので、他の部品よりもさらに念入りに劣化具合について確認をするようにしましょう。
ホース類は外観がそれほど傷んでないように見えても、内部で侵食が進んでいることがあるので特に不具合がなくても4年に1度は交換を心がけてください。