1. クラッチのメンテナンス

クラッチのメンテナンス

クラッチメンテナンスの必要性は?

ハーレーなどモーターサイクルを運転する際に操作するクラッチですが、クラッチはエンジンからの回転力をリアタイヤに伝え、後輪タイヤを回すための動力を伝達する部分になります。
ハーレーには複数のギアが用意されており、常に動力を後輪タイヤに伝えていると、ミッションに負担を与える原因になります。
そのため、クラッチはギアチェンジをする場合にミッションに力を伝えないようにする仕組みとなっています。

クラッチを切るということは、動力をミッションに伝えるということです。
動力が切れている間にギアチェンジを行いクラッチを繋ぎ返しサイドミッションに力を伝えます。

このようにしてハーレーをスムーズに走行させることができます。
要するに走らせるために必須なパーツがクラッチとなります。

クラッチのメンテナンス方法は?

クラッチを構成しているパーツは消耗品になります。
そのため、定期的なメンテナンスが必要になってきます。

まず、一括りにクラッチと言いますが、クラッチハブ、クラッチシェル、スチールプレート、フリクションプレートなどからなります。

クラッチ内部にある2種類のプレートですが、これはプライマリーケースの内部のダービーカバーの奥に取り付けられています。
動力が伝わっている間に力が密着し、ミッションに力を発生させ伝えます。

しかし、クラッチを切ると密着させる力をなくしプレート間に隙間ができます。
すると、動力はミッションに伝わらずギアチェンジを行っても負担がかかりません。

動力に重要な役割を果たすプレートですが、徐々に磨耗していきます。
プライマリーオイルの汚れは磨耗したプレートの削れかすが含んでいます。

磨耗がひどくなると、プレート同士の密着が弱まり、力がうまく伝わりません。
また、摩擦を繰り返すプレートは熱を帯びます。
冷却をする必要がありますが、湿式クラッチを採用しているハーレーはプライマリーオイルによって冷却を行います。

そのため、汚れたプライマリーオイルを使用し続けてはミッションに負担をかけてしまうことになるため、定期的にプライマリーオイルを交換することでクラッチのメンテナンスにつながります。

クラッチのメンテナンスのポイントは?

クラッチのメンテナンスは、プライマリーケースのほかにクラッチケーブルのメンテナンスがあります。
このクラッチケーブルのメンテナンスを怠ってしまうと、プライマリーケースの中を開けるような大掛かりな修理になってしまい無駄なコストがかかってしまうことになりかねません。

そのため、クラッチケーブルのグリスアップ、調整部分のグリスアップ、クラッチケーブルの張りの調整は定期的に行いましょう。
クラッチケーブルのメンテナンスはプライマリーケースのメンテナンスと比較するとそれほど費用はかかりません。