1. バガースタイルにする方法

バガースタイルにする方法

バガースタイルとは

バイクカスタムの方法の一つとして「バガースタイル」というものがあります。
「バガースタイル」というのは「バッグ」という言葉が崩れたものと言われており、バイク本体にバッグが付属する形状にすることを示します。

ツーリングをする時などには大きなバッグやケースをバイクに取り付けることがよくありますが、バガースタイルというのはそうしたバッグを本体にはじめから装着した状態にしていきます。

そもそもとして代表的なバガースタイルのバイクとしてハーレー・ダビッドソンの「エレクトラグライド」があります。
ハーレーのツーリングスタイルと言われるバイクに共通をしている特徴ですが、サイドバッグやフェアリングといった他のバイクでは見られない重厚な装備品がついています。

実はこうしたバガースタイルのハーレーは若いライダーからはあまり受けが良くなく、しばらく「おじさんくさいバイク」というような扱いを受けてきました。

しかしここ近年になってレトロブームなどの影響から、その価値が見直される傾向にあります。
エレクトラグライドをさらにカスタムして現代風にアレンジをするカスタムハーレーも流行してきており、長距離ツーリングをする時の楽しみを広げてくれます。

カスタムの方法

バガースタイルの最大の特徴となっているのが「パニア」という後輪の左右に設置するプラスチックなどのハードケースです。
エレクトラグライドなど最初から付属しているバイクでなくとも、あとから購入をしてどのバイクにもカスタマイズをすることが可能です。

ここ近年の傾向としてはサドルバッグに加えてリアフェンダーを地面すれすれにまで伸ばすという方法がよく使用されています。

リアフェンダーを伸ばすと途中にあるマフラーの排気口が邪魔になりますので、マフラーごと交換をするかもしくはリアフェンダーを適合するように改造するかといった選択が出てきます。

もう一つここ近年のバガースタイルの流行として、フロントタイヤのインチアップがあります。
エレクトラグライドはハーレー・ダビッドソンでもクルーザーバイクの代表として挙げられている車種であることから、車両全体が大きく安定した重心をしていることが特徴です。

そこに更にフロントタイヤをインチアップさせることにより、シートに座った時のハンドルの位置が高くなり座った姿勢がまっすぐに近くなります。
そのためよりどっしりとした安定感のある乗車シルエットとなることが人気の理由のようです。

バガースタイルの場合、車体全体をカウルで覆ったりカラーリングを統一したりといったこともカスタマイズの基本になってきます。
塗装面が広くなることでオリジナリティを出しやすく、カスタムハーレーでも最も個性が現れるジャンルと言えます。