1. ハーレーのインジェクションについて

ハーレーのインジェクションについて

ハーレー|バイク

2007年からはハーレー全車でインジェクションが採用

バイクパーツ内の一つである「インジェクション」は、コンピューターによる制御で燃料をエンジンに送り込むという機能を持つものです。

インジェクションシステムが登場する前まではキャブレターによってフューエルタンクに運ばれるガソリンの量は調節をされてきました。

もう少し詳しく説明をすると、私達はバイクを動かすための燃料であるガソリンを補給するときにはGSで液体状になっているものをホースでタンク内に入れます。

タンク内のガソリンも当然液体のまま保管されることになっていますが、それを実際に燃焼させるときには一度霧状に変化をさせなければいけません。

つまりキャブレターというのは液体であるガソリンを霧状にする霧吹きのような役割をする部品であるわけなのですが、昔から使用されてきたキャブレターは非常に仕組みが原始的であるため周囲の気候や温度によりかなり調子が変わります。

そこで新たにガソリンタンクから供給するガソリンを適切な形でエンジンルームに送る仕組みとして登場してきたのがインジェクションです。

インジェクションは以前よりハーレー・ダビッドソンの一部車種で導入をされてきましたが、2007年からは出荷される全ての新車でシステムとして導入されています。

ハーレーのインジェクションとチューニング方法

原始的な構造をしているキャブレターと比べインジェクションはかなり構造が複雑です。
ハーレー・ダビッドソンのインジェクションモデルで採用されているインジェクションはECMというコンピューターが搭載されており、エンジンの回転数やスロットルの開き具合、周囲の気温や湿度といったような条件に合わせて総合的に最適になるよう判断していきます。

カスタム好きな人の中にはこのインジェクションを純正品ではなく別のタイプのものに変更したがる人もいるのですが現在導入されているインジェクションのコンピューターはフューエルタンクとの連結だけでなくエアクリーナーやマフラー、カムシャフト、排気量などバイクに備わっている機能全てを統合するものです。

ですので後付で入れ替えをしてしまうと、初期設定の値が異なった状態となってしまうので正しくバイク機能を制御することができません。

仮にインジェクションのECMのデータが狂った状態であっても、エンジンスタートや走行は一見正常に行われているかのように見えてしまうので、気がついたときには突然の故障や部品の摩耗、燃費の極端な悪化といったことが起きてしまいます。

インジェクションを純正品以外に交換するメリットは、製品によっては燃費を工場させたりアイドリング時の部品消耗を少なくすることができるということです。
交換や入れ替えをするときには、専用機器がある整備工場などで正しい情報にデータのチューニングをするようにしましょう。