1. シートに雨が染み込んだ場合の対処方法

シートに雨が染み込んだ場合の対処方法

雨が染み込まない対策方法

バイクは基本的にボディ全体が外気に触れる構造をしているので、雨が降った時には運転手の体を含めすべて雨ざらしとなってしまいます。
当然バイクメーカーもそうしたことを踏まえてバイクの構造にしっかりとした防水機能をつけてはいますが、古いバイクなどになるとその性能が衰えてしまうことにより水濡れや漏水が起こってきます。

特に厳しいのがシート部分への水の染み込みで、多く起こることによりおしりがしっとりと冷たく濡れていくという非常に不快感の大きな状態になってしまいます。
バイクシートは内部にクッションが入れられていることから、染み込んでしまうと自然に抜け落ちてくれることがなく、雨がやんだあともそのまま染み込み続けて次にまたがったときに染み出してくるということになります。

そのためバイクシートの中に水が入り込まないように状態をしっかり確認をし、必要に応じて修繕をしていくことが大切になってきます。

まずシート部分の水濡れがひどくなる原因としてシートの外装部分が破損してしまうということがあります。
新品時のシートはプラスチック製の部品全体をビニールや合皮などの素材がすっぽりと覆うようになっていますが、長く使っていくうちにその一部が破れてしまうことがあります。

一部分だけでも破れが生じてしまうとそこからどんどん水が入り込んできてしまうので、小さなキズだからといって放置せず早めに対応をしていきましょう。

また破れはなくとも経年劣化により撥水機能が全くなくなってしまい、乾燥しにくくなっていつまでもしっとりとしてしまう場合があります。
その場合は再び撥水機能を取り戻すためにスプレーやワックスなどを塗布するか、もしくは外装部分を交換しましょう。

シートを交換する

最も確実な対応方法としてシート全体を交換するということがあります。
シート部分は純正品としてメーカーで販売をされているので、工具を使って取り外すことにより全く同じように新しいシートにすることができます。

ただバイクシートは外観を変化させるとともに乗車中の乗り心地を大きく左右するものなので、あえて別のものを選ぶ人も多くいるようです。

シート全体を交換するのではなく、土台となっているプラスチックはそのままに内部のクッションと外装を自分で張り替えるということもできます。
その場合にはたるみなくしっかり貼り付けることなど丁寧な作業が必要となりますが、比較的少ない工具でできるカスタマイズ方法となっています。

すぐに対処したい場合

出先で水濡れが起きた場合などすぐに対応したい時には手近なビニール袋をかぶせてしまうということがおすすめです。
見た目はかなり悪くなりますが、すっぽりとシート部分を覆ってしまえばとりあえずしみこんだ水が衣類を汚すことがなくなります。