1. ハーレーの慣らし運転方法

ハーレーの慣らし運転方法

慣らし運転とは何か?

ハーレーの慣らし運転は、ハーレーを完成させるための最後の行程です。
製造工場からの出荷時点で完成度を70%とし、販売ディーラーがそれを90%まで向上させます。
そしての最後の10%をオーナーが慣らし運転とアタリをつけて完成させるのです。
このように言われるほど慣らし運転は大事な行為となっています。

また、慣らし運転の他にアタリと呼ぶ場合もあります。
まず、新車で納車されるハーレーの部品は新品のパーツになっています。

新品のパーツは一見すると綺麗に見えますが、加工時にできたザラザラとした荒れがあります。
この荒れを放置してしまうと各部品に傷などがついてしまうため慣らす必要があり、この作業を慣らし運転と言います。

また、各部品同士がスムーズになった状態をアタリがつくと言います。

いわゆるアタリがつく前に、急発進などの荒い運転をしてしまうと摩擦により部品に傷がついてしまったり、燃費が悪くなってしまったりとトラブルの原因になってしまいますので、トラブルを未然に防ぐためにも慣らし運転が必要になります。

慣らし運転の方法は?

慣らし運転の方法として、まずはゆっくりとしたペースで約800㎞程度走行してみましょう。
ゆっくりとしたペースを守るために高速道路は利用せず一般道で慣らし運転を行います。

様々なギアを利用しながらバランス良く運転することによって徐々にアタリがつくようになります。

大まかに約3000㎞程度からアタリがつき始めになり、その後10000㎞程度でアタリがつきます。
乗り方や癖などでアタリのつき方にも影響が出てきますが、個性と捉えることでよりハーレーを楽しむことができます。

慣らし運転のポイントは?

慣らし運転では、3000回転以下の回転数で走行することが望ましいです。
ただしタコメーターが装備されていない車両もあるのに加え、一般道での走行は3000回転を超えて走ることがほとんどないため、そこまで気にする必要はありません。
高いギアにもかかわらず回転数を低くし、ノッキングする方がエンジンに負担をかけてしまうので注意が必要です。

また、慣らし運転と同じく様々なギアや回転数で走行することにより金属同士のすり合わせがあってくることでアタリもつきます。
車両に負担をかけることがないような乗り方で、自分にあったアタリをつけていくことで自身のハーレーを完成に導いていきましょう。

最後にオイル交換についてですが、納車後の慣らし運転期間中はできるだけ短いスパンでのオイル交換をお勧めします。
慣らし運転期間中はたった数十キロといった距離でも金属粉が出てきたりします。

この金属粉でパーツに傷をつけないように早めのオイル交換をしてください。