1. ハーレーのエンジンオイル交換方法

ハーレーのエンジンオイル交換方法

エンジンオイル

ハーレーで使用するエンジンオイルの注意点

バイクメンテンスの中でもできるだけ早めに覚えてもらいたいことの一つにエンジンオイルの交換があります。
エンジンオイルは複雑な構造をしているエンジン部分に使用されているオイルで、数多くの部品が接触をしながら動作するエンジン内において「潤滑」と「放熱」を主に行います。

走行をすることで激しく頻繁にエンジンが使用されると、内部の金属パーツが多く接触をするので摩耗や焼付き、摩擦が起こってしまいます。
エンジンオイルが劣化してくるとこの摩擦損失(フリクションロス)が大きくなり、大切なエンジンに大きなキズをつけてしまうことになります。

他にもエンジンオイルはエンジンパーツの「洗浄」や「防錆」といった重要な役割を担っているので、走行距離や年数をしっかり確認し早めに交換していくようにしましょう。

もちろん最寄りの整備工場やSSなどで交換をお願いすることもできますが、自分で交換できるようになると工賃としてかかる数千円を一回あたりの交換で節約することができます。

一見難しそうな作業ですが慣れると簡単にできるので、最初は部品を確認しながら丁寧に作業をしていってください。

ただしハーレー・ダビッドソン車のエンジンオイルを交換するときに注意したいのが、使用するオイルの粘度です。
基本的にはバイク用のエンジンオイルとして販売している製品なら使用して問題ありませんが、走行する場所の温度や頻度によって適したオイルが異なってくるので注意をしたい点です。

交換時期としたい季節の変わり目

エンジンオイルの交換は基本的に前回交換したときに添付されるラベルの内容に従って行うのが望ましいです。
最近のエンジンオイルは非常に性能が高いので、かなり長い年数や走行距離に耐えることもできたりします。

しかし年間を通して気温の変動が激しい地域に住んでいる人や、冬期間の積雪により一定期間長期に乗用しないという人は通常の交換時期とは別に季節の変わり目に交換することをおすすめします。

ハーレー用のエンジンオイルの種類としては「20W50」および「シングル50」というものが挙げられます。
このうち「シングル50」は安価であるので日常使いしたいところですが、こちらの製品が性能を保障しているのは外気温が16℃以上の場合です。
特に10℃を下回る環境では十分な性能を発揮できずに危険ですので早めに交換をしましょう。

一方の「20W50」は冬期間でも使用できる性能の高いオイルです。
とはいえ性能保障は4℃~38℃までの間なので、凍結を伴う過酷な環境での使用は適しません。
さらに強烈な暑さを伴う夏場においては渋滞に巻き込まれそのままオーバーヒートしてしまうこともあるので、冷却性能の高いオイルを選びましょう。