1. 通称アイアンスポーツとも呼ばれる「ショベルスポーツスター」とは

通称アイアンスポーツとも呼ばれる「ショベルスポーツスター」とは

ハーレーダビッドソン|タンク

ハーレー車の中でも一番人気のモデル「スポーツスター」

ハーレー・ダビッドソンよりリリースされている数多くのモデルの中でも特に世界的に高い人気を誇っているのが「スポーツスター」シリーズです。

ハーレー社から初めて「スポーツスター」という名称のバイクが発売されたのは1957年のことで、以後何度も大型モデルチェンジをしながら現在の最新モデルにまで系統を繋いできています。

初期型のスポーツスターは「XL」モデルとされており、それまで主力であった「K」シリーズの新しいモデルとして開発をされました。
当時は世界的なバイクシェアにおいて米国メーカーは英国にかなり大きな遅れをとっており、その打開策として大幅んに外観と性能を向上させる形で開発が進められたという経緯があります。

Kシリーズからの最も大きな変更点はサイドバルブからオーバーヘッドバルブになったことで、これが大ヒットへの原動力になったとされています。

その後XLシリーズの後継としてXLHシリーズが開発され、現在もXLHともう一つの系列であるXLCHモデルがハーレーの主力商品となっています。

スポーツスターは通称「アイアンスポーツ」と呼ばれており、それまでとは異なるやや小型で小回りの効くコンパクトな機動性と、それでいて強力なエンジンを搭載したことにより若い世代から絶大の支持を得ました。

ハーレーの新たなユーザー層を切り開いた車種

なぜスポーツスターシリーズが現在まで世界的に人気があるかというと、それは他のハーレー車と比べ普段での使用が圧倒的にし易いからです。

1957年の初代スポーツスターが最初に大きくモデルチェンジをしたのは1986年で、XLH883スポーツスターが発表されたことにより今後のスポーツスターというモデルの方向性が大きく決まりました。

外観は先行モデルを踏襲しつつもエンジン型式やハンドリングを大きく変更し、より乗りやすさと快適性を追求しています。
スポーツスターが画期的だったのは、それまでは軍用として使用されることを前提とした大型モデルが中心だったところ、通勤にも使える小型のモデルとして製作したという点です。

1950年代当時に英国車が人気があったのもコンパクトで走行性の高いバイクの需要が高かったからで、そこに同様のコンセプトを持った新たなハーレーが登場したことによりそれまで全くハーレーに興味のなかったような人たちにも強烈なアピールをしました。

この1987年モデルはバイクとしての完成度が非常に高いものであることから、現在も基本的な形状は保ったまま性能を向上させることで系譜がつながれています。

外観の大きな特徴は「ピーナツ型フューエルタンク」で、下半分がまっすぐ切られるような独特の形状が軽快な印象を与えてくれます。